出会いと別れ

こんにちは。

スタジオplus+講師の清水です。


思うに、沢山の子どもたちと出会えることはこの仕事の特権だと考えています。しかし、出会いがあれば当然別れもあるものです。

少し長くなってしまいますが、ご容赦ください。


私がこのスタジオplus+に来たのは2013年2月。そこから今まで一緒に勉強してきた男の子(A君)がいます。当時は小学校3年生でしたが現在は5年生となり、この2年間、心も体も成長していく姿を近くで見ることができました。


学習面の成長として、スタジオplus+に入った当初は国語の文章問題がとても苦手で

問題を解くことに拒否反応を起こしてしまうほどでした。授業で使用しているワークも、1回の授業で1ページをゆっくり進めるペースでした。しかし、スモールステップで簡単な問題を多く解いていき、叙述に戻るくせ、解き方のコツを身に付けていく

ことで、問題に取り組むペースも上がり、文章問題が嫌いではなくなっていきました。そしてある日、「先生やったよー!」と初めて100点を取ったテストを持ってきてくれました。もちろんテストの結果だけが全てではありませんが、毎回挫けずに頑張った努力が実ったのだと、自分の事のように嬉しくなりました。そこからテストで

100点を取るたびにそのテストを持ってきてくれるようになり、そのテストの話を楽しそうにしてくれる姿が、私にとって何よりも嬉しく、とても誇らしい気持ちでした。


見せてくれたテストは嬉しくてコピーし、ファイルに入れていました。
見せてくれたテストは嬉しくてコピーし、ファイルに入れていました。


そんなA君が、とある事情により1月でスタジオplus+と一旦お別れすることになりました。復帰ができるかわからないということもあり、とても寂しい思いがありましたが、最後になにかをやり遂げたいと考え、「1月中に5年生のワークを全て終わらせよう!」と目標を立て、実施することにしました。残り一ヶ月で30ページ強…。正直難しいかな、と考えていました。しかし、Aくんは素晴らしい集中力を見せ、みるみるうちに問題をこなしていきました。彼の読解力や表現力などが如何に成長したのかを感じることが出来た1ヶ月でもありました。そしてついに、最後の授業でワークが全て終わり、お互いに嬉しくなりハイタッチをして喜びました。最後のお別れでは手紙を交換し合い、再会を約束し、笑顔でお別れをしました。彼にも私のにも達成感がありました。Aくんの中に何か残ればなと思います。


1回の授業で1枚書く報告書も2年間でかなりの量になりました。
1回の授業で1枚書く報告書も2年間でかなりの量になりました。


わたしはA君とのこの経験を通し、出会いがあり、別れがあるからこそ、子どもの成長や変化を色濃く感じることができるのかなと思いました。これからもたくさんの生徒さんと出会い、別れると思います。その度に自分が何か彼らの成長の一助になれていたらと強く思います。