
こんにちは。
スタジオplus+講師の土屋です。
すっかり寒くなりましたね。
みなさんも体調管理には十分気を付けて過ごしていきましょう。
さて今回は、ある生徒さん(「Aくん」とします。)の変化を紹介します。Aくんは、学習をしている中で自分の「間違い」に向き合うことが苦手です。授業で、間違ってしまった問題や正答にたどり着けなかった問題を私が解説しようとしても、「もういい!次の問題!」と言ったり、「もうやめた!」と言ったりして、解説を書いたプリントを裏返してしまうことがありました。
どうしたものかと悩んでいたときに、他の講師に相談すると、「ホワイトボードを使ってみると、いいかもよ。」というアドバイスをもらいました。早速、次の授業で大きなホワイトボードを使い、授業を進めるといつもと違うホワイトボードを使った授業スタイルにワクワクしている様子でした。間違い直しにも取り組んだのですが、なんと、その日は間違った問題の正答を自らプリントに赤ペンで書いてくれたのです。
その日は、たまたま調子が良かったのかなと半信半疑だったのですが、それ以降も、間違い直しや解説に対して、それまでに比べて積極的になったのです。もちろん、人が変わったように勉強熱心になったわけではないですし、ときには「もういい!次の問題!」と言われたりします。しかし、以前に比べれば、ずっと間違い直しに取り組む回数が増えました。
最近では、私がわざと計算ミスをして、それをホワイトボード上でAくんに直してもらったり、解説してもらったりするという生徒と先生を逆転させる工夫も行っています。こちらも、結構、乗り気でやってくれます。最終的にはAくんが「間違えてもいいんだ、直せばいいんだ」と思えるようになる日が来るといいなと思いつつ、工夫を重ねながら授業をしています。
生徒さんの可能性を信じて、あらゆる手段を試してみることの大切さを学ばせてもらった経験でした。
