
こんにちは。個別指導員の福原です。
少しずつですが日差しも温かくなったり、桜の花も咲いていたりと、
春の確かな足音が聞こえてくるようで、心が嬉しくなってきます。
3月で私も、プラスで授業を持たせていただくようになってから一年がたちます。
思い起こすととても濃厚な一年だったなと思います。
今回は一年間一緒に取り組んだ生徒さんについて書かせて頂こうと思います。
A君は、初めて受け持たせていただいた時は、
来てすぐに机の下に潜り込んだり、外に飛び出そうとする生徒でした。
最初は、一緒にパソコンやミニゲームを行いながら、
その中でプリントに取り組んでもらえる時間を作っていきました。
そして、プリントの中に本人の好きなキャラクターを取り入れたり、
ゲーム感覚で取り組んでもらえるような工夫を凝らし、
「今日はよく取り組んでくれた!」
「前回取り組んでくれた内容なのに今日はうまくいかなかった……」
などと、一喜一憂しながら、どうすればうまくできるかを試行錯誤していました。
そんな中、最初は3枚取り組むのがやっとだったプリントが、
4枚5枚と増え、集中して取り組める時間が20分から30分、33分、35分……
と少しずつ伸びていくことに成長を感じさせられました。
明確な転換点があった訳ではないのですが、
最近では、ほとんど立ち上がることなく、授業に取り組んでくれるようになり、
フリータイムに絵を描いてもらった時には、
「先生たくさん食べてね」
といって、食べ物が沢山なっている木の下で生徒と生徒の家族、
イチゴとお弁当で埋まった自分を書いてくれて、
彼の中の優しさを再発見できたことに、
感動し、同時にとても嬉しくなったのを今でも覚えています。
成長や芽吹きは本人の力ですが、芽生えた芽を伸ばしていくためには
暖かい日差しや土壌はとても大切です。
そのような環境に自分もなれるように頑張っていきたいと思います。